近くても遠い場所 [book]
近くても遠い場所
一八五〇年から
二〇〇〇年の
ニッポンへ
木下直之 著
A5判 336頁
定価:本体2,500円+税 晶文社
戦前に町の中にあった戦争の英雄・軍人像が戦後は平和を祈る裸体像に変わった。戦後に多く作られた動物園は、いまや財政難で、おいそれと野生のゾウを購入できない。多くの祭りは神輿を担いで盛り上がるが、江戸では仮装行列をして練り歩いた。隣にあってしかるべきだと思っていたものは、常に刻々と変化している。見世物、絵馬堂、美術館、動物園、お城、戦争……著者は見慣れた風景の中に、見落としてきたものを見つけ、新たな意味や価値を発見する。およそ150年の日本社会の変遷を、風景から掘り起こす歴史エッセイ。
はたらくことは、生きること [book]
はたらくことは、生きること
昭和30年前後の高知
石田 榮 著
働くことは
生きること、
いっしょうけんめい
生きること。
戦後まもない高知の鉱山・漁村・農山村で働く人びとのかがやく姿を、鮮やかにとらえたアマチュア写真家の、深い共感のまなざし。
石田榮は、特攻隊を送り出す整備兵をへて、敗戦後、海外引揚者から譲り受けたカメラで写真と出会った。働いて日々を生き抜くなかで、休みの日、カメラ片手に日曜日でも体を張って働く一次産業の人びとへ会いに通った。昭和30年前後の5年ほどの間に撮られた写真は、ネガのまま半世紀を超え、人々の笑顔を甦らせる。
図書館で片岡義男と小林信彦。 [book]
片岡義男と小林信彦の本、須賀川市図書館にて。
他は菅野ヘッケルさん翻訳のボブ・ディラン自伝と
花森安治のデザインと認知症関連の本を。
須賀川市図書館の書架庫から建設中の須賀川市役所を望む。
短編を七つ、書いた順
片岡義男 著 幻戯書房
装幀 / 扉写真 緒方修一
私の東京地図
小林信彦 著 筑摩書房
カバー写真(赤坂・1961) 小林信彦
タイトルレタリング 岡澤慶秀(ヨコカク)
ブックデザイン 日下潤一+赤波江春奈
イラストレーター 安西水丸 [book]
イラストレーター 安西水丸
安西水丸 著 / 安西水丸事務所 監修
安西水丸は1970年代より長年にわたり書籍の装丁、雑誌の表紙やポスター、小説やエッセイの執筆、絵本、漫画など、枠にとらわれることのない多様な活動をしながらも、心には「イラストレーターであることへの誇り」を常に持ち続け、ひとつの時代を築いたイラストレーターです。彼の作品は画面の要素をできる限りそぎ落としながらも、柔らかくユーモアに溢れ、ときに優しく、ときに鋭く、みる者を魅了した。本書は4つのchapterで構成し、「小さい頃からずっと絵を描くことが好きだった」と語る氏の幼少期から晩年に至るまでの足跡を辿る。また、公私にわたり親しい間柄だった嵐山光三郎、村上春樹、和田誠、3氏との仕事も紹介。
イラストレーター 安西水丸展
2016年7月10日まで。@美術館「えき」KYOTO
午前10時〜午後8時
休館日:ジェイアール京都伊勢丹に準ずる。展示入替期間。
http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/
安西水丸|あんざい・みずまる(1942-2014)
東京生まれ。日本大学芸術学部美術学科造形コース卒業。電通、ADAC(ニューヨークのデザインスタジオ)、平凡社でアートディレクターを務めた後、フリーのイラストレーターになる。1985年朝日広告賞、毎日広告賞、1987年日本グラフィック展年間作家優秀賞、1988年キネマ旬報読者賞など受賞多数。小説「アマリリス」、「荒れた海辺」、エッセイ「青山の青空」、「バードの妹」、絵本「がたんごとんがたんごとん」、「ピッキーとポッキー」など著書多数。
TYPOGRAPHY タイポのある暮らし。 [book]
TYPOGRAPHY
タイポのある暮らし。
ジェイブックス編集部 編著
http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334978761
今、インテリアの最旬キーワードは「タイポグラフィ」。
雰囲気のあるショップやセンスのよい部屋には
必ずこの〝タイポ〟の存在があります。
カフェ風の黒板だったり、
英字ポスターだったり、ラべリングした雑貨だったり……
活字=タイポが空間のアクセントになっているのです。
本書では
簡単な「タイポ雑貨」のつくり方や
それらを壁面にかっこよく飾るテクニック
見せる収納のアイデアなど
すぐに真似したくなるインテリア・ネタを
ぎっしりギュギュッと盛り込みました。
部屋にタイポが加わると
毎日の暮らしがもっと楽しくなります。
【おもな内容】
・人気ブロガーの部屋づくり
・ペインター・MAHOTIMが教える黒板アートのアイデア
・不器用でもできる雑貨リメイク
・ソースを使って描く料理レシピ
なぞって使えるオリジナル・テンプレート付き
NAGAI & TAKEO [book]
昨日、「WINDS 風の絵葉書 浅井愼平 写真集」を本棚から出した時に気になった「永井一正デザインによる竹尾広告集」。竹尾ホームページ http://www.takeo.co.jp にはアクセスできないで試行錯誤しているがこの本は竹尾からいただいたもの。東塔堂 Totodoでは3,800円 (税込 4,104円)
NAGAI & TAKEO
永井一正デザインによる竹尾広告集
株式会社竹尾 1991年
ソフトカバー
サイズ:320×290mm
「アイデア」等に掲載された永井一正デザインによる「竹尾」の広告集。竹尾の様々な用紙に合わせて永井がデザインしている。34点収録。
NAGAI & TAKEO
永井一正デザインによる竹尾広告集
株式会社竹尾 1991年
ソフトカバー
サイズ:320×290mm
「アイデア」等に掲載された永井一正デザインによる「竹尾」の広告集。竹尾の様々な用紙に合わせて永井がデザインしている。34点収録。
自転車の教科書、文庫化。 [book]
日本初の自転車教則本、待望の文庫化!
あなたは自転車の「正しい乗り方」を知っていますか。誰もが乗れる簡単な乗り物と思われている自転車ですが、乗り方次第で、体を壊す凶器になることもあるのです。逆に正しく乗れば、姿勢もよくなる、強い心臓がつくれる、無理なく筋トレにもなる、いいことずくめの乗り物です。本書は、ママチャリからMTB、ロードバイクまで、全ての自転車乗りのための、日本で最初の教科書。
著者は、日本で唯一の常設自転車学校「やまめの学校」を安曇野で開設する、プロライダーです。著者の提唱する「やまめ乗り」は、従来の常識を覆す「より楽に、より速く、より安全な」乗り方として自転車マスコミで話題騒然。意外と知られていない「自転車の正しい乗り方」を豊富なイラストとともに分かりやすく解説したベストセラー、待望の文庫化。
【編集担当からのおすすめ情報】
日本全国から受講者殺到の自転車の乗り方を、一冊に収録。文庫化にあわせて、加筆改稿しています。
著者略歴:堂城 賢(たかぎ・まさる) http://www.yamamekobo.com/
’72年北海道札幌市出身。自転車ティーチング・プロ。高校から本格的に自転車を始め、高校一年の時には一人でランドナーで北海道一周旅行をする。その後、日本におけるMTBレース創成期よりプロライダーとして18年間活躍。日本で初めて29er(車輪の径が29インチのMTB)をレースで使用、今日のブームを牽引したパイオニア。人呼んでMr.29er。ロードでもツール・ド・北海道に北海道選抜チームのエースとして出場、3年連続の完走を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
房総カフェⅡ 美の遺伝子 −我孫子 手賀沼− [book]
「房総カフェⅡ 美の遺伝子 −我孫子 手賀沼−」
友と絆と
【コラム】 白樺派の友情と民藝の胎動
North Lake Cafe & Books
ili flower & zakka |花・雑貨|
Someya Farm |農業・行商|
Caffe' del CIELO
Small Bakery Path |パン屋|
沼の向こうへ
【コラム】行商の記憶
吉岡茶房 MOZ COFFEE ROASTERS
喫茶 たけやま
水辺の朝
手賀カフェ
cafe 茶豆
風の道
Cafe Garden HASEGAWA
重なる色彩
KUPU KNIT STUDIO AND CAFE
i-kobo Cafe Poco a Poco
奏でる
【コラム】アルト声楽家 柳兼子
Cafe & Dining 歩音
賑わい
CAFE DOCK
woot woop
巡る季節
Kinari cafe
あとがき
MAP
参考文献
2016年4月発行/815円(税込880円)
著者:沼尻亙司
編集・発行:暮ラシカルデザイン編集室
本文78ページ/A5版
1974年のサマークリスマス [book]
1974年のサマークリスマス
林美雄とパックインミュージックの時代
柳澤 健 著
70年代カルチャーの実相に迫る、青春ノンフィクション。
ユーミン、八月の濡れた砂、タモリ、野田秀樹──。あの音楽も、映画も、才能も、この人が見つけた!1970年代、若者に絶大な人気を誇ったTBSの深夜ラジオ番組『パックインミュージック』。伝説のパーソナリティ・林美雄を軸に、有名無名の人間模様を描きながら70年代カルチャーの実相に迫る、青春ノンフィクション。
【目次】
Ⅰ 夜明け前に見る夢(ミドリブタニュース/パ聴連)
Ⅱ 「林パック」誕生(同期は久米宏/TBSと深夜放送/M/ラジオ・パーソナリティ)
Ⅲ 深夜の王国(八月の濡れた砂/ユーミンとセリ/やけ酒/歌う銀幕スター夢の狂宴/邦画再興)
Ⅳ 夏もおしまい(荻窪大学/あの日にかえりたい/サヨナラの鐘/サブカルチャーの水先案内人/お月様)
あとがき
柳澤 健(ヤナギサワ タケシ)
1960年3月25日東京生まれ。慶應義塾大学法学部卒。文藝春秋に入社し、『週刊文春』『Sports Graphic Number』編集部などに在籍。’03年7月に退社し、フリーとして活動を開始する。’07年にデビュー作『1976年のアントニオ猪木』(文藝春秋)を上梓した。著書に『1985年のクラッシュ・ギャルズ』(文藝春秋)、『1993年の女子プロレス』(双葉社)、『日本レスリングの物語』(岩波書店)、『1964年のジャイアント馬場』(双葉社)がある。
1974年のサマークリスマス 林美雄とパックインミュージックの時代
- 作者: 柳澤 健
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/05/26
- メディア: 単行本
H・テラサキさんの本2冊 [book]
今日の2冊、雑誌が元気だった頃の教科書だった。
こんな雑誌が好きだった。テラさんが亡くなったのが2012年12月。「史上最強の助っ人エディター」が発行されたのが、2013年11月28日(奥付発行日)だ。ここでもう一度雑誌作りについて考えることにするのだ。
癌一髪!悦楽的闘癌記
寺﨑 央 著 マガジンハウス
災い転じて福となす&転んでも只では起きない!驚天動地の癌宣告も、手練のベテラン編集者の手にかかれば、見るもの&することすべて新鮮な、興味津々の取材ターゲット。TAE、ミリプラ、腫瘍マーカー、医療被爆…。好奇心全開で究極の試練を乗り切る、肝癌諤々の闘癌ライフ。画期的入院ガイド誕生!?
著者について
愛称は「テラさん」。1943年、北海道生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、編集者/ライターに。『週刊平凡パンチ』で活躍し、『ポパイ』『ブルータス』の創刊エディターとして中心的な役割を果たす。『ターザン』でも長年、健筆を奮った伝説の才人。映画、文学、写真、旅行、クルマ、ファッション、メカ、スポーツなどなど得意分野は幅広く、深い。雑誌出版界で「テラさん」を知らぬものはモグリ。 現在、荒川近くに「おっかあ」とふたり住い。夫婦ともども韓流映画にはまっている。
史上最強の助っ人エディター
H・テラサキ傑作選 マガジンハウス
寺﨑 央 / テラ本制作委員会 著 https://youtu.be/5KdIC7_KvMo
幻のムック『Made in USA Catalog』を作り、『平凡パンチ』『POPEYE』『BRUTUS』などを舞台に、若い男たちの文化風俗に多大な影響を与えた伝説のフリー・エディターにしてライター、H・テラサキこと寺﨑央。ファッション、映画から始まって、山歩き、釣りなどのアウトドア、カメラ、バイクやスポーツなどの分野を得意とし、それがまた好きこそものので博覧強記だった。何がいま、おしゃれであるかを探し、世界の雑誌の最先端を見つめながら仕事をした。ページを企画構成するだけでなく、原稿を書き、イラストを描き、写真を撮り、版画を彫り、レイアウトまで自らこなす全方位的編集人間だった。活版ページをグラビア風に見せるために全凸版という荒技を使ったり、35ミリ原寸以下で写真を使用し極小写真を並べる一方では、バンドエイドを見開き2ページで実物大以上にどでかく見せたりと、人を驚かすようなページ作りをした。デイパックをデイパと短縮形で表記したのも、小さなスペースにたくさんの情報を詰め込むためのサービス精神から始めたことだった。今や、モノ雑誌では当たり前になったこうしたページ作りを最初に見せてくれた張本人がH・テラサキ。人の気がつかないこと、人のやらないことを実験的にページにすることに情熱を燃やし、自らも楽しく雑誌作りの現場で遊んだ人でもあった。あの石川次郎氏をして「困ったときのテラ頼み」と言わしめた正統にして異能なハイパー編集者の仕事ぶりを多くの紙面を載録して紹介しようという傑作選。同時にこれはまた60年代から始まる時代のクロニクルであり、雑誌の面白さの見本市でもある。
寺﨑 央(てらさき・ひさし)
1943年北海道生まれ、東京育ち。山歩きとスキー、カメラいじりが好きな少年だった。日大芸術学部放送学科卒業後、婦人画報社に入社。ファッション誌『MEN'S CLUB』で編集者としてスタート。4年間在籍の後、フリーの編集者兼ライターとなる。70年代前後の週刊『平凡パンチ』のグラビアページを中心に構成・原稿仕事に忙殺。75年から幻のムック本『Made in USA Catalog』第1集、『SKI LIFE』第2集などを作る。『POPEYE』誌に77年の創刊から3年間スタッフとして関わり、『BRUTUS』誌は80年の創刊から7年間、契約編集者として関わった。その後は『TARZAN』誌、『ソトコト』誌、『ランティエ』誌、ANA機内誌『翼の王国』を初めとする多くの雑誌にエッセイを連載。2009年『オレキバ』を六耀社から創刊するも、2号で休刊。著書に『若者の新生活宣言』(KK・ロングセラーズ)『ワーズワースの冒険』(フジテレビ出版)